フレミングの法則を、「手のひら」を使って説明します。
フレミングの法則には、「左手の法則」と「右手の法則」があります。
そして、手の親指と人指し指と中指をそれぞれ直角にするという風に、覚えるわけですがとてもややこしく感じます。
このフレミングの法則を、「手のひら」を使って覚えると比較的簡単になります。
フレミングの法則は指を直角にするものが一般的ですが、手のひらを使って覚える方法もあります。
覚えやすい方を利用してください。
目次
フレミングの左手の法則を手のひらで覚える
フレミングの法則を 左手の手のひら で行います。
右手は使いません。
次の図のように、左手を広げて見てください。
覚えることは、3つです。
- 左手の手のひらを、磁石の「N極」に向けます。
- 揃えた指が「電流」の方向になります。
- 親指が「動く力」の方向になります。
中指の向きが無くなり、手を広げるだけなので簡単になりました。
練習をしてみる
では、実際に問題を練習してみましょう。
回路図のような、磁石の中にある導体に電流を流した時、導体の動く方向を考えます。
左の手のひらを、回路図と同じように合わせると
図のように親指の向きが力の方向を示します。
磁石の極性が逆の時
次に、電流の向きは変わらないで、磁石の極性が入れ替わった時を考えてみます。
手のイラストが、むずかしいのでありませんが、N極が下にあるので次のように考えます。
- 手のひらを、N極に向けます。
- 広げた指を電流に向けます。
- 親指は、力の方向を図のように示します。
フレミングの右手の法則も手のひらでできる
フレミングの右手の法則を
覚えるにも上で説明した「左の手のひら」を使えば簡単に覚えられます。
- 手のひらを、磁石の「S極」に向けます。
- 親指が「動く力」の方向になります。
- 揃えた指が流れる「電流」の方向になります。
練習をしてみる
次の図のように、磁極間の導体を図のように動かした時に、流れる電流の方向は右向きになります。
- 手のひらを、磁石の「S極」に向けます。
- 親指を図のように動かします。
要するに、左手の法則を手のひらで覚えると
右手の法則は、手のひらの向きを「S極」に向けると覚えるだけの違いになります。
まとめ
フレミングの左手の法則
- 手のひらを、磁石の「N極」に向けます。
- 揃えた指が「電流」の方向になります。
- 親指が「動く力」の方向になります。
フレミングの右手の法則
- 手のひらを、磁石の「S極」に向けます。
- 親指が「動く力」の方向になります。
- 揃えた指が流れる「電流」の方向になります。
以上で「フレミングの法則(手のひら)で覚える」の説明を終わります。