渦電流がどのように発生するのかを、理解するのはとてもむずかしいことです。
ここでは 電磁誘導の法則 と 右ねじの法則 で説明します。
目次
導体に磁石を近づけた時
■ 磁石を近づけた時のA点の磁界の変化
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1.A点の磁界は磁石が近づくので、磁界の強さは増加していきます。
![](https://hegtel.com/wp-content/uploads/2017/11/rapture_20170505182636.png)
2.A点では 電磁誘導 により増加する磁界を減らす方向に、点線のような向きの磁界が発生します。
これは レンツの法則 です。
点線のような向きの磁界を作るためには 右ねじの法則 による 赤い矢印の方向の電流 が流れなければなりません。
![](https://hegtel.com/wp-content/uploads/2017/11/rapture_20170505183822.png)
3.上のようなことが、導体全体のあらゆる所で起こります。
従って、図のような 渦電流 が発生します。
![](https://hegtel.com/wp-content/uploads/2017/11/rapture_20170505183937.png)
4.この渦電流による磁界は磁石の向きと反対になり、反発する力になります。
![](https://hegtel.com/wp-content/uploads/2017/11/rapture_20170505184101.png)
5.導体は無数の円形コイルの集まりと考えることができますので、図のような渦電流が導体に発生します。
![](https://hegtel.com/wp-content/uploads/2017/11/rapture_20170505184425.png)
導体から磁石を遠ざけた時
■ 磁石を導体から遠ざけた場合は、図のように磁界の向きや電流の向きは逆方向になります。
![](https://hegtel.com/wp-content/uploads/2017/11/rapture_20170505184859.png)
元の磁界を妨げる方向の磁界が発生する レンツの法則 が考え方の基本になります。
以上で「渦電流が発生する原理」の説明を終わります。