コンデンサの直列接続の分圧式の求め方は、抵抗の並列接続の分流式と似ています。
コンデンサの直列接続では、蓄えられる電荷の値が同じということを、利用して分圧式を求めます。
コンデンサの直列接続の分圧式の求め方
コンデンサの直列接続のときの分圧式は、抵抗の並列接続の分流式と似ています。
\(V_1=\cfrac{C_2}{C_1+C_2}E\quad\rm[V]\)
\(V_2=\cfrac{C_1}{C_1+C_2}E\quad\rm[V]\)
コンデンサの分圧式の求め方
図において、次の式が成立します。
\(Q=C_1V_1\quad\rm[C]\cdots(1)\)
\(Q=C_2V_2\quad\rm[C]\cdots(2)\)
\(Q=C_0E\)\(=\cfrac{C_1C_2}{C_1+C_2}E\quad\rm[C]\cdots(3)\)
式(1)と(3)は等しいので
\(C_1V_1==\cfrac{C_1C_2}{C_1+C_2}E\)
\(V_1==\cfrac{C_2}{C_1+C_2}E\quad\rm[V]\)
式(2)と(3)は等しいので
\(C_2V_2==\cfrac{C_1C_2}{C_1+C_2}E\)
\(V_2==\cfrac{C_1}{C_1+C_2}E\quad\rm[V]\)
として分圧式を求めることができます。
\(V_1==\cfrac{C_2}{C_1+C_2}E\quad\rm[V]\)
\(V_2==\cfrac{C_1}{C_1+C_2}E\quad\rm[V]\)
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以上で「コンデンサの分圧式の求め方」の説明を終わります。