電気回路で言う抵抗とは、電流の流れを妨げるもので電流を流れにくくする電気の部品です。
電化製品などで使われる抵抗としては、次のようなものがあります。
抵抗の表面に抵抗の大きさ(抵抗値)表す数値が記載されているものや、写真のようにカラーコードというもので表示されているものがあります。
抵抗のカラーコードは、色により抵抗の大きさを示しています。
「抵抗のカラーコード」は、抵抗の数値を色で表したものです。 抵抗は電気製品の中に、最も多く使われている重要な部品になります。 抵抗の抵抗値を表示する方法として、カラーコードが使われています。 カラーコードが使われている抵抗[…]
抵抗とは電流の流れを妨げるもの
抵抗の単位オームは、オームの法則を発見したドイツの物理学者、ゲオルク・オームに因んでいます。
電気回路の基本法則のオームの法則について説明します。 ■ オームの法則 オームの法則を初めて見る人が理解する方法 オームの法則は、電圧と電流、抵抗についての関係を示すものです。 覚えやすいように、次の[…]
電気抵抗の大きさの単位は \([Ω]\) (オーム)
電流が電気回路を流れるときに生ずる、電流の流れを妨げる働きを 電気抵抗 といい、電気抵抗のことを単に「抵抗」と呼びます。
抵抗が電流を流れにくくする度合いを 抵抗の大きさ で表します。抵抗を記号 \(R\) で表し、単位に \([Ω]\) (オーム)を使います。
抵抗とは電流の流れを調整する働きがあります。
電気回路の電流の流れを妨げる働きをする、抵抗を得る目的で作られたものを 抵抗器 といいます。
次の図は、3オームの抵抗と電流計、電池を接続したときの電気回路です。
電圧12ボルトの電池に、3オームの抵抗をつなぐと、電流計は4アンペアを示します。
この回路の抵抗を3オームから6オームに変えると、電流計の指示は2アンペアになります。
つまり、電池の起電力は同じでも、抵抗を変えると回路を流れる電流が変化します。
オームの法則は電圧・電流・抵抗の関係を示す
オームの法則は、 \(R\) (オーム)の抵抗に、 \(V\) (ボルト)の電圧を加えたときに、流れる電流を \(I\) (アンペア)とすると、次の式で表すことができます。
■ オームの法則
• \(電流=\cfrac{電圧}{抵抗} (アンペア)\)
\(I=\cfrac{V}{R}\quad\rm[A]\)
• \(電圧=抵抗×電流 (ボルト)\)
\(V=RI\quad\rm[V]\)
• \(抵抗=\cfrac{電圧}{電流} (オーム)\)
\(R=\cfrac{V}{I}\quad\rm[Ω]\)
以上で「抵抗とは電流の流れを妨げるもの」の説明を終わります。