抵抗のカラーコードは、抵抗の数値を色で表したものです。
抵抗は電気製品の中に、最も多く使われている重要な部品になります。
カラーコードが使われている抵抗には、主に 炭素皮膜抵抗器と金属皮膜抵抗器 があります。
抵抗のカラーコードの見方や抵抗の種類について説明します。
抵抗のカラーコード表の見方
抵抗のカラーコードは、図のように色によって数字が決められています。
また、抵抗値を文字で印字しているものもあります。
抵抗のカラーコードの例
カラーコードで表示されている抵抗には、2種類の抵抗があります。
抵抗のカラーコードの読み方は、最初の2桁の数字に乗数を掛けた4本表示の抵抗と、最初の3桁の数字に乗数を掛けた5本表示の抵抗があります。
一番最後の部分は許容差になりますので、直接の数値には関係ありません。
抵抗のカラーコードは覚えるのが一番良いでしょうが、見方さえ分かるようになれば別に問題はありません。
抵抗の種類
カラーコード抵抗器には、炭素皮膜抵抗器と金属皮膜抵抗器 があります。
一般的に炭素皮膜抵抗器は価格が安いので、最もよく使われます。
金属皮膜抵抗器は温度係数が小さく精度が良いとされています。そのため、精度を必要とするような電子回路に使われます。
価格は抵抗のW数によって、違うので一概にはいえません。しかし、表にあるように炭素皮膜抵抗器と金属皮膜抵抗器には 約3倍の価格 の違いがあります。
種類 | W数 | 本数 | 価格 |
---|---|---|---|
炭素皮膜抵抗器 | 1/4 W | 100本 | 約100円 |
金属皮膜抵抗器 | 1/4 W | 100本 | 約300円 |
カラーコード炭素皮膜抵抗器の用途
カラーコード炭素皮膜抵抗器(カーボン抵抗)は価格が安価で性能も安定していますが、オーディオ機器に使われることが多く最も一般的です。
カラーコードは4本のものがほとんどです。ただし、大電力用のものはありません。
雑音性能などにおいてもカラーコード金属皮膜抵抗器と比べるとやや劣ります。カラーコード抵抗値は幅広く1Ωから数MΩまであります。
許容差は5%位のものがほとんどです。
カラーコード金属皮膜抵抗器の用途
カラーコード金属皮膜抵抗器は、高精度のものが容易に作ることができるので1%以下のものが多いです。
金属皮膜抵抗器のカラーコード表示は5本のものがほとんどです。
特長は特性が安定していることとノイズが小さいことです。特性もカーボン抵抗に比べて安定しています。これも大電力用のものはありません。
許容差1%のものが容易に手に入るので、小型の1/2Wや1/4Wの抵抗についてはそんなに高価ではないので、使いやすいです。
練習問題
問題1
1/4W 形で 1MΩ の抵抗器があります。この抵抗器に流すことができる電流を求めよ。
<解 答>
抵抗の消費電力は
\(P=RI^2\) なので
\(I=\sqrt{\cfrac{P}{R}}=\sqrt{\cfrac{0.25}{1×10^6}}\)
\(I=0.5×10^{-3}=0.5\) [mA]
になります。