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力率とは何か?力率の求め方をやさしく解説!

供給された電力のうち、負荷で有効に使われる電力の割合を示すものが力率です

供給された電力のすべてが、負荷で有効に使われることが理想です。しかし、交流回路では負荷の種類によって、供給された電力が有効に使われる割合が違います

負荷設備にはコイルやコンデンサなどがあるため、遅れ電流や進み電流が流れます。電圧と電流の間にある 位相差 が、力率を変化させます。

力率は、皮相電力に対する有効電力の割合で求めます

目次

皮相電力と有効電力、無効電力の関係について

電圧に対し遅れ電流が流れている時の、皮相電力と有効電力、無効電力の関係は図のようになります。

計算式単位
皮相電力\(S=VI\)[VA] ボルトアンペア
有効電力\(P=VI\cosθ\)[W] ワット
無効電力\(Q=VI\sinθ\)[var] バール

力率の求め方

皮相電力と有効電力の関係から分かる通り、力率は有効電力を皮相電力で割ったものになります。

力率 \(\cosθ=\cfrac{P}{S}\)

皮相電力と有効電力、無効電力の間には、三平方の定理から \(S^2=P^2+Q^2\) の関係があります。

\(S=\sqrt{P^2+Q^2}\) なので

力率 \(\cosθ=\cfrac{P}{\sqrt{P^2+Q^2}}\) から求めることもできます。

インピーダンスから求める

RLCの直列回路の力率は、インピーダンスと抵抗から求めることができます。

力率 \(\cosθ=\cfrac{R}{Z}\)

力率 \(\cosθ=\cfrac{R}{\sqrt{R^2+X^2}}\)

力率の求め方の例題

図のような、交流電源に \(20\) [W] の負荷を接続した時、電力計が \(25\) [W] の消費電力になりました。力率を求めよ。

力率 \(\cosθ=\cfrac{P}{S}\)

力率のから、力率 \(\cosθ=\cfrac{P}{S}=\cfrac{20}{25}=0.8\) なので、力率は80%になります。

まとめ

電源から送られた皮相電力が負荷で、有効電力になる割合のことを 力率 といいます。

皮相電力をS、有効電力をP、無効電力をQとすると力率の公式は、次のようになります。 

力率 \(\cosθ=\cfrac{P}{S}\)

\(S=\sqrt{P^2+Q^2}\) なので

力率 \(\cosθ=\cfrac{P}{\sqrt{P^2+Q^2}}\) から求めることもできます。

以上で「力率とは何か?力率の求め方をやさしく解説!」を終わります。

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