電圧と電位の違い、について説明します。
電圧は電位の差をいい、電位は基準点からの電圧をいいます。
目次
電圧V(ボルト)で表されるもの
■ 電位
電位とは基準から見たときの、電圧の値(あたい)をいいます。
一般的に、アース(接地)を \(0V\) で基準とします。
■ 電圧と電位差
電圧と電位差は、同じ意味で使われます。
一般的に、2点間の電位の差を電圧といいます。
■ 起電力
起電力は電池などの持つ、電位差のことで電圧で表示します。
■ 電圧降下
抵抗に電流が流れることで、抵抗により電圧が下がります。
この電圧が下がることを電圧降下といいます。
一般的に、電圧降下も単に電圧といいます。
電気回路と電圧
図のような電気回路で 電圧(電位差) を説明します。
図ではアースが記入されていないので、一般的に電圧が一番低いところを基準にします。
図において同じ色の導線の電位は、同じになります。

- 電池のマイナスを基準 0V とします。
- 基準から見た、導線a の電圧は、100V です。
- 基準から見た、導線b の電圧は、50V です。
- ab間 の電圧(電位差)は、50V です。
- bc間 の電圧(電位差)は、50V です。
- ac間 の電圧(電位差)は、100V です。
電気回路と電位
電気回路の導線b をアースしたときの 電位 を説明します。
導線b をアースしたので、導線b が 電位 0V で基準になります。

- 導線a の 電位 は +50V になります。
- 導線b の 電位 は 0V になります。
- 導線c の 電位 は -50V になります。
- ab間 と bc間 の 電圧(電位差)は 50V です。
- ac間 の 電圧(電位差)は 100V です。
電気回路のアースをどこに取るかによって、電位が変わります。
電圧と電位の違い
電位\(\cdots\)基準(0V)から見たときの 任意の点の電圧(電位差)をいいます。
電圧(電位差)\(\cdots\)任意の2点間の電位の差のことをいいます。

以上で「電圧と電位の違い」の説明を終わります。