電気製品はコンセントの100Vにつながっているものでも、内部では直流の電気を使用しています。
テレビなどのリモコンなどは電池で動作します。ノートパソコンなどは、ACアダプタで直流(12V~20Vなど)を使用しています。
この記事では、直流安定化電源の目的と使い方について説明します。
直流安定化電源とは
直流安定化電源とは
簡単に言うと、直流安定化電源は電気回路を調べたりするときに、大きさの違う電圧を取り出すための電源です。
直流安定化電源は、なぜ必要なのですか?
電気機器の電源は、3Vで動作するもの、6V、9V、12V、18Vで動作するものなど、いろんな電圧のものがあります。
このような電圧が必要なとき、どうしたら良いでしょうか?
乾電池では何個もつながないとならないし、ちょうど良い電圧が作れるとは限りません。
このようなときに、役立つものそれが直流安定化電源です。
■ 直流安定化電源でできること
- 必要な電圧が出力できる。
0V~30V位)が一般的です。 - 出力が一定であること。
負荷が変わっても電圧が一定している。 - 電気機器につないだときの、電流や電力が表示される。
- 出力電流を制限することができるので、電気機器を壊すリスクが小さい。
- DCジャック変換アダプタを使えば、ほとんどの電気機器の電源として使える。
★ 電気機器は、100Vのコンセントに接続して使いますが、ACアダプタなどで直流に変換して使用しています。
ACアダプタが、見つからないときやACアダプタを接続しても、機器が動作しないときなどに直流安定化電源が役立ちます。
電気機器が壊れているのか、ACアダプタが悪いのかを判別することができます。
ノートPCなどのバッテリーを、充電する電源として使うことも可能です。
★ 直流安定化電源は、バッテリーなどと違って出力端子のプラスとマイナスを、万が一ショート(短絡)させてしまっても安全です。
これは、検査する機器がショートしている場合を想定して、想定外の電流が流れないように設計されています。
さらに、過電流が流れた場合にも、直流安定化電源が壊れないようにヒューズで守られています。
通常の使い方をすれば、直流安定化電源は安全に使えます。
直流安定化電源の選び方
電気機器の開発者や設計者であれば、国内メーカーの直流安定化電源も必要かもしれません。
しかし、一般の人が使うには、それほど高級なものでなくても十分使うことができます。
インターネット通販などにも、1万円以下で買えるものがいくつもあります。
どんな製品を選んだらよいでしょうか
1万円以下の直流安定化電源の定格は
- 電圧が 0V~30V
- 電流が 5A あるいは 10A のものが多くあります。
★ 私が購入するときに、重視したもの
出力するときにのスイッチがあるものというのが、絶対的な条件です。
理由は、電源のスイッチだけのものでは、電圧を変更するたびに出力端子から機器を外す必要があります。それではとても不便です。
電気工作の実験に便利な直流安定化電源を購入してみましたので、商品のレビューをしてみます。
直流安定化電源
購入した直流安定化電源は「HANMATEK」可変直流安定化電源 DC電源(0-30V 0-10A)のものです。
この電源を購入した決め手は、電源スイッチと出力スイッチが独立していることです。
低価格の直流電源は、電源スイッチだけしか無いものがほとんどです。
つまり、電源スイッチを入れるとそのまま、OUTPUTに出力されるものです。
■ 製品の内容物
- 直流安定化電源本体
- 電源ケーブル
- ワニ口の接続端子
- 取扱説明書(字が小さいので後で拡大コピーしました)
直流安定化電源の各部の説明
■ 電圧・電流・電力の表示
- 電圧は最大32 [V]
- 電流は最大10 [A]
- 電力は最大300 [W] まで使用できるようです。
■ 電圧設定と電流設定方法
■ 電圧設定の方法
- 電圧のつまみを1回押すと小数点2桁目が点滅します。
約2秒位点滅するので、その間につまみを回して電圧を変更します。 - 電圧のつまみを2回押すと小数点1桁目が点滅しますので、同様につまみを回して電圧を変更します。
- 電圧のつまみを3回押すと1の位が点滅しますので、同様につまみを回して電圧を変更します。
- 電圧のつまみを4回押すと10の位が点滅しますので、同様につまみを回して電圧を変更します。
■ 電流の設定方法
電流設定も電圧設定と同じように設定できます。
- 電流のつまみを1回押すと小数点3桁目が点滅し設定できます。
- 電流のつまみを2回押すと小数点2桁目が点滅し設定できます。
- 電流のつまみを3回押すと小数点1桁目が点滅し設定できます。
- 電流のつまみを4回押すと1の位が点滅し設定できます。
電源の出力の方法
電源スイッチを入れて、電圧値と電流値を設定します。
電圧を12 [V] 、電流を1 [A] にしました。
「OFF」の表示なので、出力端子には出力されません。
2.出力スイッチを入れると、出力端子に設定した電圧が出力されます。
まとめ
キャンプなどで使うポータブル電源容量500Wに、充電してみました。電圧24Vで電流4A(約90W)の定格充電で充電することができました。
充電器は少し熱が出ますが、内部ファンが温度により入ったり切れたりします。
この直流安定化電源は、思ったとおり出力のスイッチがあるので使いやすいです。
この 直流安定化電源のデメリット は、電圧と電流をセットするときに
つまみを押すことで、設定状態になるのですが 2秒くらいで元に戻る ので設定がやりづらいということです。
★ 1度押して設定状態になり、設定したらもう1度押すと元に戻るほうが良かったと思います。
以上で「直流安定化電源の選び方と使い方」の説明を終わります。