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平衡三相負荷のデルタ・スター変換公式とスター・デルタ変換公式

三相負荷の結線方式を、デルタ結線からスター結線に変換または、スター結線からデルタ結線に変換することができます。

三相負荷のインピーダンスが等しい負荷のことを、三相平衡負荷といいます。この記事では、三相平衡負荷の変換公式を説明します。

デルタ結線からスター結線の変換公式

ZY=13ZΔ

スター結線からデルタ結線の変換公式

ZΔ=3ZY

平衡三相負荷のデルタ・スター(Δ-Y)変換公式

三相平衡負荷回路において、デルタ・スター変換公式は次のようになります。

デルタ負荷のインピーダンスを ZΔ 、スター負荷のインピーダンスを ZY とすると

ZY=13ZΔ

スター負荷は デルタ負荷の 13 倍になります。

デルタ・スター変換

デルタ・スター変換公式の求め方

デルタ・スター変換公式を求めるには、デルタ結線の負荷とスター結線の負荷が等しいと仮定します。

デルタ負荷とスター負荷が等しい

端子ab間のインピーダンス を求める

三相平衡負荷なので、1つの相について求めれば良いことになります。

デルタ負荷の端子ab間の合成インピーダンスを ZΔab 、各相のインピーダンスを ZΔ とし

スター負荷の端子ab間のインピーダンスを ZYab 、各相のインピーダンスを ZY とします。

デルタ負荷とスター負荷が等しいので
ZΔab=ZYab です。

端子間の合成インピーダンス

■ デルタ負荷の端子ab間のインピーダンス

デルタ負荷の端子ab間のインピーダンスは、図のように直並列の合成インピーダンスです。
各相のインピーダンスを ZΔ とすると

ZΔab=23ZΔ(1)

デルタ負荷のインピーダンス

■ スター負荷の端子ab間のインピーダンス

スター負荷の端子ab間のインピーダンスは、図のように直列の合成インピーダンスです。

ZYab=2ZY(2)

スター負荷のインピーダンス

式(1)と式(2)が等しいので
ZΔab=ZYab ですから

23ZΔ=2ZY

ZY=13ZΔ になります。

デルタ負荷を スター負荷に変換すると、

スター負荷は デルタ負荷の 13 倍の大きさになります。

平衡三相負荷のスター・デルタ(Y-Δ)変換公式

三相平衡負荷回路において、スター・デルタ変換公式は次のようになります。

スター負荷のインピーダンスを ZY 、デルタ負荷のインピーダンスを ZΔ とすると

ZΔ=3ZY

デルタ負荷は スター負荷の 3倍になります。

スター・デルタ変換

スター・デルタ変換公式の求め方

スター・デルタ変換公式を求めるには、スター結線の負荷とデルタ結線の負荷が等しいと仮定します。

スター負荷とデルタ負荷が等しい

端子 ab間のインピーダンス

三相平衡負荷なので、1つの相について求めれば良いことになります。

スター負荷の端子ab間のインピーダンスを ZYab 、各相のインピーダンスを ZY とし

デルタ負荷の端子ab間のインピーダンスを ZΔab 、各相のインピーダンスを ZΔ とします。

スター負荷とデルタ負荷が等しいので
ZYab=ZΔab です。

端子間の合成インピーダンス

■ スター負荷の端子ab間のインピーダンス

スター負荷の端子ab間のインピーダンスは、図のように直列の合成インピーダンスです。
各相のインピーダンスを ZY とすると

ZYab=2ZY(3)

スター負荷のインピーダンス

■ デルタ負荷の端子ab間のインピーダンス

デルタ負荷の端子ab間のインピーダンスは、図のように直並列の合成インピーダンスです。

ZΔab=23ZΔ(4)

デルタ負荷のインピーダンス

式(3)と式(4)が等しいので
ZYab=ZΔab ですから

2ZY=23ZΔ

ZΔ=3ZY になります。

★ スター負荷を デルタ負荷に変換すると

デルタ負荷は スター負荷の 3 倍 の大きさになります。

まとめ

★ デルタ負荷を スター負荷に変換すると

スター負荷は デルタ負荷の 13 倍の大きさになります。

ZY=13ZΔ

★ スター負荷を デルタ負荷に変換すると

デルタ負荷は スター負荷の 3 倍の大きさになります。

ZΔ=3ZY 

不平衡三相負荷の変換公式と公式の求め方
三相結線の種類