IC(集積回路)とは、小さな基盤に多くのトランジスタやダイオードなどを組み込んだ電子回路のことです。
集積回路「Integrated Circuit(インテグレーティド・サーキット)」といいます。
ここでは、IC(集積回路)の概要の説明をします。
IC(集積回路)の概要
IC(集積回路)の構造的な分類
IC(集積回路)を構造から分類すると、 モノリシックIC(集積回路)とハイブリッドIC(集積回路) に分類されます。
■ モノリシックIC(集積回路)
モノリシックIC(集積回路)とは、次のような形状をしています。
半導体基板上に新たな結晶を作ることで、トランジスタ、ダイオード、抵抗やキャパシタなどを作り一体化したものです。
表面は絶縁膜でおおわれていて、端子が取り付けられています。
通常、「集積回路」というとモノリシックIC(集積回路)を指すことになります。
■ ハイブリッドIC(集積回路)
ハイブリッドIC(集積回路)は、絶縁基板上に個別半導体素子、モノリシックIC(集積回路)、抵抗、コンデンサなどの電子部品を高密度に配置して、1つのIC(集積回路)のようにパッケージングしたものです。
アナログIC(集積回路)とデジタルIC(集積回路)
■ アナログIC(集積回路)
アナログIC(集積回路)はアナログ信号を扱うIC(集積回路)のことです。
アナログ信号とは、音の大きさ、明るさ、長さ、温度、時間等のように人間が取り扱う情報のことをいいます。
アナログIC(集積回路)の用途には、増幅器やリニアIC(集積回路)などがあります。
■ デジタルIC(集積回路)
デジタルIC(集積回路)はデジタル信号を扱うIC(集積回路)のことです。
デジタル信号とは、アナログ信号を「1と0」で数値化したものです。
■ デジタルIC(集積回路)の分類
デジタルICは、バイポーラ型 と MOS型 に分類されます。
★ バイポーラ型
DTL,TTL,ECL,I2Lなどの論理素子
★ MOS型
P-MOS、N-MOS、C-MOS による記憶素子や論理素子のことです。