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電験三種 H21年 理論 問11 問題と解説

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問11

問 11

半導体の記述として、誤っているのは次のうちどれか。

(1) シリコン(Si) やゲルマニウム(Ge) の真性半導体においては、キャリアの電子と正孔の数は同じである。

(2) 真性半導体に微量のⅢ族又はⅤ族の元素を不純物として加えた半導体を不純物半導体といい、電気伝導度が真性半導体に比べて大きくなる。

(3) シリコン(Si) やゲルマニウム(Ge) の真性半導体にⅤ族の元素を不純物として微量だけ加えたものをp型半導体という。

(4) n型半導体の少数キャリアは正孔である。

(5) 半導体の電気伝導度は温度が下がると小さくなる。

<解答例>

(1) 真性半導体とは、添加物を混入していない純粋な半導体のことを指します。真性半導体は、電子と正孔の数は同数なので、この記述は正しい。

(2) この記述は正しい。

(3) Ⅳ族のシリコン(Si) やゲルマニウム(Ge)に、Ⅴ族の元素を加えると、負の電荷を持つ電子がキャリア(電気の運搬人)になるので、n型半導体になるので、この記述は誤りになる。

(4) この記述は正しい。

(5) 通常の物質は、温度が下がると電気伝導度(電気抵抗の逆数:σ、つまり、電気の通りやすさのこと)は大きくなるが、半導体の場合は、逆に小さくなる(電気抵抗が大きくなる)。 この記述は正しい。

正解は(3)になります。

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